要約結果

こんにちは!ヨシボウです🎵
しとしとと降り続く雨の日。
なんだか気分が上がらないな。。。理由もなく、心がどんよりと重たい…
そんなふうに、空模様と心の状態がリンクしてしまうこと、ありませんか?
晴れの日にはアクティブに行動できるのに、雨が降るだけで、なぜかやる気が削がれて、少しセンチメンタルな気分になってしまう。
もしあなたが今、そんな風に感じているなら、それはごく自然なこと。
決して、あなたの心が弱いわけではありません。
この記事では、なぜ雨の日に気分が沈みがちになるのか、その科学的な理由と、雨の日を心地よく、穏やかに過ごすための「マインドフルネス的アプローチ」について、一緒に考えていきたいと思います。
この記事を読み終えるころには、これまで憂鬱だった雨の日が、あなたにとって「心を休ませ、自分と向き合うための特別な時間」へと変わるかもしれません。
それでは、はじめていきましょう🎵


- 浄土真宗本願寺派の現役僧侶
- ブログ歴4年、5サイトを運営
- 趣味はブログと読書と朝活
- マインドフルネススペシャリスト資格所持
【科学の答え】なぜ、雨の日は気分が沈むの?



天気と気分って、そんなに関係があるんですか?



大きく分けて、3つの理由があると考えられています。
① 太陽の光と「幸福ホルモン」の深い関係
一つ目の理由は、太陽の光を浴びる時間が減ってしまうことです。
私たちの脳内には、「セロトニン」という神経伝達物質があります。
このセロトニンは、精神を安定させ、幸福感をもたらす働きがあることから、「幸福ホルモン」とも呼ばれていますよ。
そして、このセロトニンの分泌は、太陽の光、特に朝日を浴びることで活性化されることがわかっています。
雨や曇りの日は、この太陽の光が雲に遮られてしまうため、セロトニンの分泌量が減少しがちになります。
その結果、なんとなく気分が晴れなかったり、不安な気持ちになったりしやすくなるのです。
② 低気圧と「自律神経」のバランス
二つ目の理由は、気圧の変化です。
雨が降るとき、天気は低気圧の状態にあります。
この気圧の低下を、私たちの体は敏感に感じ取っているのです。
気圧が下がると、私たちの体をコントロールしている自律神経のうち、心身をリラックスさせる役割を持つ「副交感神経」が優位になります。
副交感神経が優位になると、体はお休みモードに入り、心拍数や血圧が低下。
これが、雨の日に感じる「だるさ」や「眠気」の正体の一つです。



やる気が出ないのも、無理ないのかも…。



だから、「今日はなんだか調子が出ないな」と感じても、自分を責める必要はまったくないんですよ。
③ 無意識に刻まれた「ネガティブな連想」
三つ目の理由は、少し心理的な側面です。
私たちは、これまでの人生経験の中で、「雨」に対して無意識にネガティブなイメージを関連付けてしまっていることがあります。
- 雨の日は、外で遊べなくてつまらなかった(子どもの頃の記憶)
- 大切なイベントが雨で中止になってしまった(過去の残念な経験)
- 雨に濡れて、服や荷物がびしょ濡れになった(不快な感覚)
こうした経験が積み重なることで、「雨=憂鬱、不快、残念」といった思考パターンが、無意識のうちに形成されてしまうんですよね。
そのため、実際に雨が降ると、その思考パターンが自動的に作動し、気分を沈ませてしまう、ということに。
【逆転の発想】雨の日こそ「マインドフルネス」の絶好の機会






でも、だからといって、雨の日のどんよりした気分を、ただ受け入れるしかない、というわけでもないんですよ。
実は、この静かで、少し憂鬱な雨の日こそ、心を整えるマインドフルネスを実践する絶好のチャンスなんです。
マインドフルネスとは、ものすごくシンプルに言うと、
目の前の一つのことに、ただ集中している状態のことです
私たちの心が感じる憂鬱の多くは、心が「今、ここ」にない状態、つまり過去の後悔や未来への不安をさまよっている状態(マインドワンダリング)から生まれます。
雨の日の静寂は、普段は外に向きがちな意識を、自分の内側、そして「今、この瞬間」の感覚に引き戻す手助けをしてくれるのです。
五感で味わう「雨のマインドフルネス」実践法






ただ、あなたの五感をいつもより少しだけ、丁寧に開いてあげるだけです。
誰でもすぐに試せる4つの「雨のマインドフルネス」をご紹介しますね。
①【聴く瞑想】雨音に、ただ耳をすます
普段、私たちは雨の音を「雑音」として処理してしまいがちです。でも、意識して聴いてみると、そこには驚くほど豊かで、心地よい世界が広がっています。
聞く瞑想のやり方
楽な姿勢で座り、目を軽く閉じます。
窓の外から聞こえてくる雨の音に、すべての意識を集中させます。
「しとしと」「ザーザー」「ポツポツ」
といった音の違いを感じてみましょう。
雨粒が屋根や窓、地面に当たる音、遠くで響く音。それぞれの音色やリズムの違いを、ただ、あるがままに聴きます。
途中で他のことを考えてしまったら、「あ、考えごとをしていたな」と気づき、また優しく意識を雨音に戻します。
実は、雨音のような自然の音は「ピンクノイズ」と呼ばれる音響特性に近く、人の心をリラックスさせ、集中力を高める効果があると言われています。
雨音は、天然のヒーリングミュージックなのです。
②【嗅ぐ瞑想】雨が運んでくる匂いを感じる
雨の日には、独特の匂いがすることに気づいたことはありませんか?
この匂いには「ペトリコール」という美しい名前がついています。
これは、乾いた土や植物から放出される物質が、雨によって大気中に広がることで生まれる香りです。
窓を少し開けて、この雨の日の特別な贈り物を、意識的に味わってみましょう。湿ったアスファルトの匂い、緑が濃くなった木々の香り、しっとりとした空気そのものの匂い。
深く息を吸い込み、その香りが体の中に満ちていく感覚を味わう。これも立派な瞑想です。
③【視る瞑想】窓の外の「動く絵画」を眺める
雨の日の窓の外は、まるで刻一刻と変化する「動く絵画」のようです。
- 窓ガラスを静かに伝い落ちる、小さな雨粒のレース
- 雨に濡れて、いつもより深く、鮮やかに見える葉っぱの緑
- 地面にできた水たまりが、空やネオンを映して揺らめく様子
これらの景色を、良い・悪いと判断することなく、ただ「見る」ことに集中してみましょう。
まるで、美術館で一枚の絵画を鑑賞するように。
思考を止め、ただ視覚からの情報を受け入れることで、心が静まっていくのを感じられるはずです。
④【触れる瞑想】温かい飲み物で、内側から温める
少し肌寒さを感じる雨の日には、温かい飲み物が心をほっとさせてくれます。
この時間も、マインドフルネスの素晴らしい機会になります。
触れる瞑想のやり方
- お気に入りのマグカップに、コーヒーや紅茶、ハーブティーなどを注ぎます。
- まずは、両手でカップを包み込み、その温かさをじっくりと感じます。
- カップから立ち上る湯気の香り、その揺らぎを観察します。
- ゆっくりと一口、口に含みます。
唇に触れる温度、口の中に広がる味と香り、そして喉を通り、体が内側からじんわりと温まっていく感覚。
その一口一口を、五感のすべてで丁寧に味わってみてください。
さまよっていた心が、その温かい一杯に引き戻され、満たされていくのを感じるでしょう。
雨の日の気分を受け入れ、自分に優しくなる「慈悲の瞑想」






一番大切なのは、そんな自分を責めないこと。
気分が沈んでいる自分、やる気が出ない自分も、すべてあなた自身です。
そんなときこそ、自分自身に優しさを向ける「慈悲の瞑想」を試してみてはいかがでしょうか。
「慈悲の瞑想」とは、自分や他者の幸せを願う、とても温かい瞑想です。
雨の日に気分が沈んでいる自分自身に向けて、心の中でこんなふうに唱えてみてください。
- 「気分が沈んでいる私が、安らかでありますように」
- 「やる気が出ない私が、穏やかでありますように」
- 「このままで、大丈夫でありますように」
無理に元気を出そうとしたり、ポジティブになろうとしたりする必要はありません。
ただ、今の自分の状態をそのまま認め、その上で、自分自身に優しさと慈しみの言葉をかけてあげる。
それだけで、こわばっていた心がふっと軽くなるのを感じられるはずです。


まとめ:憂鬱な雨を、心を潤す「恵みの雨」に変えよう
さいごに、この記事のポイントをまとめておきましょう。
ポイント | 内容 | 実践方法 |
---|---|---|
気分が沈む理由 | 日照不足、気圧変化、ネガティブ連想 | 自然な反応として受け入れる |
マインドフルネス活用 | 静かな雨の日は内省の絶好機 | 五感を使った瞑想実践 |
五感活用法 | 聴く・嗅ぐ・視る・触れる・書く | 雨音瞑想、香り瞑想、温かい飲み物 |
自己受容 | 気分が晴れない自分も受け入れる | 慈悲の瞑想で自分に優しく |
憂鬱な雨の日を、無理やり「晴れやかな気分」に変える必要はありません。
雨の日の静けさの中で、普段は気づかない自分の感覚と丁寧に向き合い、少しだけ心を休ませてあげる。
そう捉え直すことができたなら、空から降る冷たい雨は、あなたの心を優しく潤す「恵みの雨」に変わるかもしれません。
次に雨が降ったときには、ぜひ試してみてくださいね。
さいごまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
今日もマインドフルな1日でありますように🎵
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