要約結果

こんにちは!
ヨシボウです
「老後2000万円問題」「止まらない物価の上昇」「なかなか上がらない給料」…。
私たちの周りには、将来のお金の不安を煽るようなことばが、あふれていますよね。考え始めるとキリがなく、夜も眠れなくなってしまう。そんな経験、ありませんか?
将来に備えることは、もちろんたいせつ。
でも、その不安に心を支配されて、「いま」というかけがえのない時間を楽しめなくなってしまうのは、あまりにもったいない。
この記事でご紹介するのは、具体的な投資術や節約術ではありません。
どうすれば、この尽きない不安と上手に付き合っていけるのか?
そのヒントとなる「マインドフルネス的アプローチ」について、ぼくの経験も交えながら、わかりやすくお話ししていきたいと思います。
この記事を読み終えるころには、あなたの心が少しだけ軽くなっているはず。
ぜひ、さいごまでゆるりとお付き合いください。
それでは、はじめていきましょう🎵


- 浄土真宗本願寺派の現役僧侶
- ブログ歴3年、5サイトを運営
- 趣味はブログと読書と朝活
- マインドフルネススペシャリスト資格所持
なぜ、私たちはお金の不安から逃れられないのか?


まず、なぜ私たちの心は、これほどまでにお金の不安に囚われてしまうのでしょう。
それは、私たちの心が常に「いま、ここ」にないから。
実は、私たちの心は、放っておくと1日のほとんどの時間を、過去の後悔や未来の心配事のあいだをさまよっています。これを専門的には「マインドワンダリング(心のさまよい)」と呼びます 。
- 「あのとき、もっと貯金しておけば…」(過去への後悔)
- 「病気になったらどうしよう…」(未来への不安)
- 「老後の生活はだいじょうぶだろうか…」(未来への不安)
お金の不安の正体は、このマインドワンダリングによって、まだ起きてもいない未来へと心が飛び、ネガティブなシナリオを延々と再生し続けてしまう状態なのです。
心が勝手にさまよい、不安を量産していく。
これが、お金の不安が尽きないメカニズム。
でも、安心してください。
この心のクセは、トレーニングによって修正することができます。
そのための強力なツールが、マインドフルネスなのです。
不安の暴走を止める処方せん「マインドフルネス」


マインドフルネスとは、一言でいえば
「目の前の一つのことに集中している心の状態」
を指します 。
さまよっている心を「いま、ここ」に優しく引き戻してあげること。
「怪しい」「宗教っぽい」なんてイメージを持つ方もいるかもしれませんが、まったくそんなことはありません 。
マインドフルネスは、脳科学的にもその効果が証明されている、心を整えるためのトレーニングです 。
未来への不安に心がハイジャックされそうになったとき、意識を「いま」に向けることで、思考の暴走にブレーキをかけることができます。
不安を感じてはいけない、のではありません。
不安を感じている自分に気づき、それ以上飲み込まれないようにする。
これがマインドフルネスのたいせつな考え方です。
お金の不安が押し寄せたときに実践したい、3つのマインドフルネス


では、具体的にお金の不安を感じたとき、どうすればいいのか。
初心者の方でも今日からすぐに実践できる、3つのマインドフルネス瞑想をご紹介します。
① 基本の「き」:呼吸の瞑想


まず試してほしいのが、もっともシンプルで基本的な「呼吸の瞑想」です。不安で胸がザワザワしてきたとき、その場で数分間試すだけでも効果がありますよ。
【やり方】
- ラクな姿勢で座る
イスでも、床にあぐらでもかまいません。背筋を軽く伸ばし、手のひらを上に向けてももの上に置きます 。目は軽く閉じましょう 。 - 鼻から、ゆっくりと息を吸う
空気が鼻を通り、のど、そして胸の奥へと入っていく感覚を味わいます 。 - ゆっくりと息を吐く 胸の奥から空気がのどを通り、鼻から出ていく様子を感じます 。
- 意識が逸れたら、気づいて戻す
必ず途中で「来月の支払いはどうしよう…」など、他の考えが浮かびます。
そのとき、「あ、今、お金のことを考えていたな」と、ただ気づいてあげてください。
自分を責める必要はまったくありません 。
そして、そっと意識を呼吸に戻します 。 - 繰り返す タイマーが鳴るまで、この「呼吸を感じる→逸れる→気づく→戻す」を繰り返します 。
最初は5分からでもOK。
大切なのは、意識が逸れたことに「気づく」練習をすることです。
この「気づく力」こそが、日常で不安のループに陥りそうになったとき、あなたを救ってくれます。


② 思考のループを断ち切る:歩く瞑想


頭の中で同じ不安がぐるぐると回り続けて、どうしようもなくなったとき。
そんなときは、一度体を動かしてみるのがおすすめです。
「歩く瞑想」は、気分転換にもなり、思考のループを断ち切るのにとても効果的。
【やり方】
- ゆっくりと歩き始める
通勤の道のりや、近所の公園など、どこでもかまいません。最初は家の中でもOKです 。
背筋を伸ばし、腕は自然にまかせます 。 - 足の裏の感覚に全集中する
これが最大のポイント。
「右足のかかとが地面に着いた」「つま先が地面を蹴った」「体重が左足に移動した」…。
足の裏で起きている、その時々の感覚だけに意識を向けます 。 - 周りの環境を感じる
慣れてきたら、頬をなでる風の感覚、鳥の声、木々の緑など、五感で感じられるものに意識を向けてみましょう。感受性が豊かになり、ポジティブな気持ちが湧いてきます 。 - 意識が逸れたら、足の裏に戻す
ここでも必ず意識は逸れます。
「将来どうしよう…」と考え始めたら、「あ、また考えてたな」と気づき、意識をふたたび足の裏の感覚に。
お金のことを考えるためのウォーキングではありません。
ただひたすら「歩く」という行為に没頭する。
そうすることで、不安を量産していた脳を休ませてあげることができるのです 。


③ 不安で眠れない夜に:ボディスキャン瞑想


お金の不安は、なぜか静かな夜になると大きくなるもの。
布団に入ってからが本番、という方も多いのではないでしょうか。
そんな眠れない夜には、「ボディスキャン瞑想」がおすすめです。
寝ながらできる、とてもリラックス効果の高い瞑想です 。
【やり方】
- 仰向けに寝る
布団の上で、パジャマのままリラックスした状態で仰向けになります。
手のひらは上でも下でも、落ち着く方でOK 。 - 自然な呼吸に集中する
まずはおなかが膨らんだりへこんだりする、自然な呼吸を少しだけ感じます 。 - 体のパーツに意識を向ける
まず、右足のつま先に意識を集中します。
つま先で呼吸をしているようなイメージで、吸う息と吐く息を感じます 。
「今日のつま先さん、お疲れさま」と、心の中で声をかけるような感覚です。 - ゆっくりと意識を移動させる
つま先から、足首、ふくらはぎ、ひざ、もも…というように、少しずつ意識を当てる場所を上に移動させていきます 。体の各部位に「いつもありがとう」と感謝を伝えるような気持ちで。 - 寝てしまっても大丈夫
この瞑想の素晴らしいところは、途中で寝てしまってもまったく問題ないこと 。
むしろ、それだけリラックスできている証拠です。寝てしまった自分を、そのまま受け入れてあげましょう 。
頭の中で渦巻いていた不安から、体の感覚へと意識をそらす。
そうすることで、心は落ち着きを取り戻し、穏やかな眠りへと入っていくことができます。
不眠症の改善にも効果が期待できる、とても優しい瞑想ですよ 。


まとめ:未来のために「いま」を犠牲にしない生き方


さいごに、この記事のポイントをまとめておきます。
- お金の不安の正体は、未来へさまよう心(マインドワンダリング)
- マインドフルネスは、さまよう心を「いま」に引き戻すトレーニング
- 不安を感じたら「呼吸の瞑想」で心を落ち着ける
- 思考がループしたら「歩く瞑想」で断ち切る
- 眠れない夜は「ボディスキャン瞑想」でリラックスする
マインドフルネスを実践したからといって、お金の問題が魔法のように消えてなくなるわけではありません。
しかし、どうしようもない不安に振り回されるのではなく、それと上手に付き合っていくスキルは、確実に身につきます。
未来に備えることは、とてもたいせつなこと。
でも、そのために「いま」を犠牲にし、不安に押しつぶされて生きるのは、あまりにも悲しいことです。
マインドフルネスは、あなたに「いま、ここ」を生きる喜びを思い出させてくれます。
1日5分でもかまいません。ぜひ、あなたの生活に瞑想を取り入れてみてください。
きっと、見える景色が少しずつ変わっていくはずです。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
今日も、マインドフルな1日でありますように。


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