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ストア派哲学に学ぶ、マインドフルネスに通じる「変えられないもの」の受け入れ方

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ヨシボウ

こんにちは!
ヨシボウです

現代社会は、情報過多でストレスが多い時代ですよね。

ぼくたちのこころは、日々の忙しさの中でざわつき、不安や焦りを感じやすくなっています。

そんな中で、「マインドフルネス」ということばを耳にする機会が増えました。

集中力や自己肯定感を高め、ポジティブな効果をもたらすマインドフルネスは、多くの企業でも導入が進んでいます。

でも、マインドフルネスと聞くと、「瞑想ってなんだか怪しいな」「宗教的なものなのかな」と感じる方もいるかもしれませんね。

安心してください。

マインドフルネスは、科学的な根拠に基づいた「こころのトレーニング」であり、だれでも実践できるものなんです。

そして、今回の記事では、マインドフルネスの根底に通じる「変えられないもの」を受け入れるという考え方を、古代ギリシャ・ローマの「ストア派哲学」という視点から深掘りしてみたいと思います。

一見すると、全く異なる分野に思えるかもしれませんが、実は共通する部分がたくさんあるんです。

このふたつの知恵を組み合わせることで、私たちはより穏やかで、しなやかなこころを手に入れることができるはず。

ぜひ、さいごまでお付き合いくださいね。

それでは、はじめていきましょう🎵

この記事を書いた人
ヨシボウ
  • 浄土真宗本願寺派の現役僧侶
  • ブログ歴4年、5サイトを運営
  • 趣味はブログと読書と朝活
  • マインドフルネススペシャリスト資格所持

@yoshi_bows

目次

マインドフルネスとは?「いま、ここ」に意識を向けるこころの状態

まず、マインドフルネスについて改めて確認しておきましょう。

マインドフルネスとは、「目の前の一つのことに集中する」というこころの状態を指します。

私たちの脳は、日常的にマルチタスクをこなしています。

例えば、歩きながら仕事の心配をしたり、電車の中で夕食の献立を考えたり。

こうした「何かをしながら何かを考える」状態は「マルチタスク」と呼ばれ、一見すると効率的に見えますが、脳には大きな負担をかけているのです 。

マインドフルネスの目的は、このマルチタスクからシングルタスクへと意識を切り替えること。

大好きなゲームに夢中になっているときのように、一つのことに没頭しているとき、私たちは疲れを感じつつも、とても満たされた気分になりますよね。

これは、脳が一つに集中する方がリラックスできるからです。

マインドフルネスは、脳の疲労を回復させ、ストレス軽減や集中力向上、自己肯定感の向上など、さまざまな良い効果をもたらすことが科学的に証明されています。

ストア派哲学とは?「コントロールできるもの」と「できないもの」の区別

では、次に「ストア派哲学」について見ていきましょう。

ストア派哲学は、紀元前3世紀頃のギリシャで始まり、特にローマ帝国時代に発展した哲学です。

この哲学の中心的な考え方は、「コントロールできるもの」「コントロールできないもの」を明確に区別し、後者に心を煩わせないというものです。

例えば、雨が降るかどうか、他人がどう反応するか、病気になるかどうか、といったことは私たちにはどうすることもできませんよね。

ストア派の哲学者たちは、これらの「コントロールできないもの」に心を奪われるのは無益であり、むしろ苦しみの原因になると考えました。

彼らが重要視したのは、「コントロールできるもの」に集中すること。

それは、私たちの「思考」「判断」「行動」といった内面的なものです。

これらの内面的なものを理性的にコントロールすることで、私たちはどんな状況にあっても心の平穏を保つことができる、と説いたのです。

マインドフルネスとストア派哲学の共通点

ここまでお伝えした内容を振り返ると、マインドフルネスとストア派哲学の共通点が見えてきますよね。

ざっとあげていきましょう。

1. 「いま、ここ」に集中する

マインドフルネスは、「いま、ここ」という瞬間に意識を集中させることを重視します 。

過去の後悔や未来の不安に心を奪われるのではなく、現在の瞬間に根ざすこと 。

これは、ストア派が「コントロールできない過去や未来に心を煩わせない」と考える点と非常に似ています。

私たちは、いまこの瞬間の自分の思考や感情、身体の感覚に意識を向けることしかできません。

2. あるがままを受け入れる

マインドフルネス瞑想では、意識が呼吸から逸れて別のことを考えてしまっても、それを否定する必要はありません。

「ああ、いま意識が逸れたな」とただ「気づき」、あるがままを受け入れます。

そして、逸れた意識を再び呼吸に戻す。

ストア派哲学もまた、避けられない出来事や感情を否定するのではなく、それが起こっていることをあるがままに受け入れることを促します。

無理に感情を抑え込むのではなく、客観的に観察し、それに流されないという姿勢です。

3. 内面的なコントロール

マインドフルネスは、自分の心の動きをよりよく理解し、コントロールする力を養います 。

瞑想を通じて、私たちは感情や思考に振り回されるのではなく、それらと距離を置いて客観的に見つめることができるようになります。

ストア派哲学も、まさにこの内面的なコントロール、つまり自分の「思考」「判断」「行動」を理性的に律することこそが幸福への道だと考えました。

4. ストレス軽減と心の平穏

マインドフルネスもストア派哲学も、その実践によってストレスを軽減し、心の平穏を得ることを目的としています 。

ストア派は、自分のコントロールできないことへの執着を手放すことで、不必要な苦しみから解放されます。

マインドフルネスは、「いま、ここ」に集中することで、過去の出来事や未来への不安といったストレスの原因を遮断します。

変えられないものを受け入れる具体的な方法

では、ストア派の教えとマインドフルネスの知恵を借りて、変えられないものを受け入れるための具体的な方法を見ていきましょう。

1. 「コントロールの二分法」を意識する

ストア派哲学の最も基本的な考え方の一つが、「コントロールできるもの」と「コントロールできないもの」を明確に区別することです。

例えば、

  • コントロールできるもの:
    • 自分の思考
    • 自分の感情への反応
    • 自分の行動
    • 自分の努力
  • コントロールできないもの:
    • 他人の行動や意見
    • 天気や災害
    • 過去の出来事
    • 未来の結果
    • 病気や老い

私たちがストレスを感じる多くの原因は、コントロールできないものに執着したり、それを変えようと無駄なエネルギーを使ったりすることにあります。

この二分法を意識するだけで、心がぐっと楽になる瞬間があるはずですし、ストア派の考え方では「感情と思考に飲み込まれないスキル」を身につけることにも繋がります 。

2. マインドフルネス瞑想で「気づき」を養う

変えられないものを受け入れるためには、まず「いま、自分が何を考えているのか」「どんな感情を抱いているのか」に気づくことが大切です。

マインドフルネス瞑想は、この「気づき」を養うのに最適。

マインドフルネス瞑想の中でも、最も基本的で取り組みやすいのが「呼吸の瞑想」です。

  1. 楽な姿勢で座る:
    椅子でもあぐらでも、体が負担なくリラックスできる姿勢を選びましょう。
  2. 呼吸に集中:
    鼻から入ってくる空気、体の中を通る感覚、そして鼻から出ていく空気に意識を向けます。
  3. 意識が逸れてもOK:
    別の考えが浮かんできても、それを否定したり、自分を責めたりする必要は全くありません。
    「いま、別のことを考えていたな」と「気づき」、優しく意識を呼吸に戻します。

たったこれだけです。

毎日5分でも良いので、続けてみてください。

意識が逸れることは、最初のうちは頻繁にあるでしょう。

ぼくも毎日実践していますが、意識が逸れることはよくあります。

それでも「気づき」を繰り返すことで、自分の心の動きを客観的に見つめる力が育まれていきますよ。

3. 「感情の実況中継」をしてみる

例えば、イライラする気持ちがこみ上げてきたとき、「ああ、いまイライラしているな」と心の中で実況中継してみるのです。

いま、胸のあたりがざわざわしている。
肩に力が入っているな。
これはイライラという感情だ。

このように、自分の感情を第三者視点で観察することで、感情に飲み込まれず、客観的に捉えることができるようになります。

これは、感情そのものをコントロールしようとするのではなく、感情への「反応」をコントロールする練習です。

4. 「マインドワンダリング」をポジティブに活用する

「マインドワンダリング」は、一般的には集中力を低下させる原因としてネガティブに捉えられがちです 。

しかし、ストア派の教えやマインドフルネスの考え方を知ると、見方が変わってきます。

マインドワンダリングには、「創造性の向上」や「問題解決能力の強化」といったメリットもあるのです 。

例えば、煮詰まったときに少し休憩してぼーっとしていると、ふと良いアイデアが閃いたりしませんか ?

これは、心が自由に考えを巡らせることで、新しいつながりやアプローチが見えてくるからです 。

大切なのは、マインドワンダリングを「悪いもの」と決めつけるのではなく、その特性を理解し、適切に管理することです 。

集中が必要なときはマインドフルネスで一点に集中し、リラックスしてアイデアが欲しいときは、少し心をさまよわせてみる。

このスイッチの切り替え能力を養うことが、豊かな精神生活の鍵となります。

マインドフルネスとストア派哲学を日常生活に活かす

コントロールの二分法は、私たちの日常生活でとても役立ちます。

  • 通勤中:
    電車の中でスマホを見る代わりに、窓の外の景色や足の裏の感覚、呼吸に意識を向けてみましょう。
    これは「歩く瞑想」にも通じるものです 。
  • 食事中:
    テレビを消し、スマホを置いて、目の前の食事の香り、味、食感に集中します。
  • 人間関係:
    他人の言動にイライラしたとき、それが自分にはコントロールできないことだと認識し、その感情への自分の反応を観察してみましょう。
  • 仕事中:
    集中力が途切れてきたら、一度短い呼吸の瞑想をして、意識をリセットしましょう。

このように、ちょっとした瞬間にマインドフルネスを取り入れ、ストア派の「コントロールできるものに集中する」という考え方を意識することで、私たちはより穏やかで、生産的な日々を送ることができます。

ストアは哲学とマインドフルネスは、心の平穏を得るための実践ガイドです

マインドフルネスとストア派哲学、一見すると遠い存在のように思えるかもしれません。

が、その根底には、、、

変えられないものを受け入れ、自分の内面を整えることで、心の平穏を得る

という共通のメッセージがあります。

私たちは、自分の力ではどうすることもできない出来事に直面することが人生には多々あります。

そんなとき、それらを無理に変えようとするのではなく、あるがままに受け入れ、自分にできることに集中する。

このしなやかさが、私たちを真の自由へと導いてくれるでしょう。

今日からあなたも、変えられないものを受け入れる勇気と、こころを整えるマインドフルネスを生活に取り入れてみませんか?

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。

今日もマインドフルな一日でありますように。

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